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クライアントが
主人公
Written by: TSUTSUMI Kikuo
Post at: 7/13/2024, 7:32:54 AM
カテゴリー: 拍車をかける |
タグ: [ 成功体験 | 事例 | 方法 | 自信 | 自己分析 | フィードバック | 目標達成 ]

優れたコーチは「自信の羅針盤」となる:クライアントの「できる」を導き出すために

「自信を持て!」 よくあるコーチの言葉です。しかし、優れたコーチは「みんなができるんだから、あなたにもできるる!」と励ますだけではありません。クライアント自身が持つ「できる」の羅針盤となり、真の自信へと導きます。

「自信」は、魔法の言葉ではありません。根拠のない自信は、かえって不安を増幅させてしまいます。

「できる」は、漠然とした羅針盤ではなく、具体的な指針を示さなければなりません。真の自信は、内側から湧き出る羅針盤だからです。目標を達成するには、他人からの評価や励ましに左右されない、揺るぎない自信が必要です。

では、優れたコーチはどのようにクライアントを導くのでしょうか。

1. クライアントの「できる」の種をみつける

優れたコーチは、クライアントの「できる」の種を見つけることから始めます。 過去の成功体験、強み、価値観など、「できる」の芽となる要素を丁寧に引き出します。

プレゼンテーションが苦手だという佐藤さん(仮名)に対しては......

過去の発表で聴衆を惹きつけた経験を掘り下げ、「人を魅了する話術」という「できる」の種を見つけました。

具体的には、学生時代に文化祭で発表した企画が好評だったというエピソードを詳しく聞きました。そして、その企画を成功させた要因を一緒に分析して行ったんです。

その結果、「聴衆のニーズを的確に把握し、ストーリー性のある話で伝える」という強みを発見することができました。

昇進に不安を感じる鈴木さん(仮名)に対しては......

周囲から評価されている具体的なエピソードを引き出し、「リーダーシップ」という「できる」の種を見つけました。

具体的には、チームプロジェクトでメンバーをまとめ上げた経験について聞きました。その経験を通してどのようなことを学んだのか、どのような成果を上げたのかを詳しく掘り下げたんです。

その結果、「メンバーのモチベーションを引き出し、目標達成に導く」という強みを発見できました。

2.「できる」の種を具体的な行動へと育てる

「できる」の種を見つけたあとは、それを具体的な行動へと育てるためにサポートします。「できる」叶えるための計画を一緒に立て、一歩ずつ実行に移せるよう励まし、導きます。

プレゼンテーションが苦手だった佐藤さん(仮名)に対しては......

聴衆を引きつける構成や話し方などの具体的なスキルを教え、練習の機会を設けました。

具体的には、「PREP法」や「ストーリーテリング」などのテクニックを教え、実際にプレゼンテーションの練習を行いました。また、ビデオ録画をして客観的に分析するなど、効果的なフィードバックを行いながら、改善点を克服できるようサポートしました。

送信に不安を感じていた鈴木さん(仮名)に対しては......

目標達成に向けた具体的な行動計画を一緒に立てました。 そして、定期的に進捗を確認しながらサポートしました。

具体的には「SMART」目標を設定し、それを達成するための具体的な行動項目をリストアップしました。また、定期的に面談を行い、進捗状況をレビューしながら、必要に応じて計画を修正したり、アドバイスを行ったりしました。

成功体験を通して「できる」の羅針盤を育てる

具体的な行動を通して成功体験を積み重ねることで、クライアントは「できる」の羅針盤を内側から育んでいきます。小さな成功体験を積み重ねることで、自信という羅針盤は、強固なものへと成長していくのです。

揺るぎない自信を育むために:自己分析とフィードバック

真の自信は、内側から湧き出る羅針盤です。そのためには、自分の強みや弱みを客観的に理解し、フィードバックを受け入れることが重要です。

優れたコーチは、クライアントが自己分析を行い、フィードバックを受け入れるためのサポートも行います。客観的な視点から、強みや弱みを分析し、建設的なフィードバックを与えることで、より深い自己理解を促します。

具体的には、ストレングスファインダーや、MBTIなどの自己分析ツールを活用してクライアント自信の強みや弱みを客観的に分析します。

また、ロールプレイングや模擬面接を通して、クライアントがプレゼンテーションや面接などの場面でフィードバックを受けることになれるようサポートします。

まとめ

優れたコーチは、クライアントの「できる」の羅針盤となり、真の自信へと導く存在です。「できる」の種を見つけて育み、成功体験を通して自信を深めさせます。そして、自己分析とフィードバックを通して揺るぎない自信を育んでいきます。

それによってクライアントは、自らの人生を切り開いていくことができるのです。

コーチングは、単なる励ましではありません。クライアントの「できる」を引き出し、真の自信へと導くための羅針盤となるのです。

この記事が、コーチとしてのあなたの羅針盤となることを願っています。